「じゅん文学」BBS
中部の文芸に掲載 - 丹羽加奈子
2025/05/27 (Tue) 19:55:29
中部の文芸に掲載
昨日26日の中日新聞夕刊「中部の文芸」竹中忍氏(小説・評論)の批評。秋乃みかさんの「母と私の綴り方」は、入院した母と娘の手記を交互に置く構成。中学卒業後に紡績工場で働き始めた母親と、夫の不倫から離婚経験を持つ娘の人生が展開する。かつての伊那谷で、他人の山から枯れ木をひろってかまどで煮炊きした暮らしなどが再現される。落ち着いた筆致も時代と風景に合致するが、淡々とし過ぎて母親の自殺未遂の原因をぼかしたのは作劇として疑問だ。
前号に続いて今回も「じゅん文学」の作品が取り上げられて、嬉しい限りです。厳しい批評もありますが、それらの意見を参考に次の創作に生かせるようにしたいです。 115号の原稿提出は7月末です。
編集委員会代表 丹羽加奈子